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『音の現場と最新機材をつなぐ、週刊ProAudioニュース』。今週も音響現場の最前線に役立つ最新情報をお届けします。今週のラインナップはこちら!
先日福岡で行われた「Hibino プロオーディオソリューションフェア福岡」に行ってきましたので、そのレボートです。
ShureのWMAS Wireless Multichannel Audio SystemのセミナーとJBL ポイントソーススピーカー SRX900シリーズ CODA AUDIO APS-Pro-Dシリーズ他の試聴会
がみっちり2時間開催されました。
まずは、JBL Professional SRX912M 12インチパワードスピーカーから、12インチウーファーのコンパクト2wayモデル、スタンドホールとリギングボルトホールを備えていて
スタンド立てからリギング、さらに水平置きしてステージフロントフィル、フロアモニターにと使い勝手の良いスピーカーと感じました。
12インチなので流石にlow-endは弱くなりますが繋がりの良い音質で、パワーアンプが省電力なクラスDで電源に余裕の無い会場にも持って行けるスピーカーです。
次に、SRX915M 15インチパワードスピーカをディスタンスロッドに乗せ、SubLowにSRX918SE 18インチパワードサブウーファーの組み合わせ、
流石に18インチとの組み合わせはパンチのある低域をならしてくれました。
次は、SRX922 デュアル12インチパワードスピーカーとSRX918S 18インチパワードサブウーファーx2本の組み合わせ、この3種類で聴き比べるのは12インチが貧弱に聞こえてしまうのは
いなめませんが
18インチダブルの低音がガツンと響いて会場の800名キャパのホールでは余裕ある音量でした。デュアル12インチのSRX922はデュアルの12インチウーファーを約90度に開いてマウント、
さらに、6インチのミッドレンジと1.5インチのツイーターの組み合わせはサイズ以上の音量と音質を感じます。
電源についてですが、Webカタログ上に表記がなかったので尋ねてみました、電源コードは付属せず、Neutrik社製の「PowerCon TRUE 1 TOP」In/Out用のコネクタ1組が付属するので任意のケーブルで作成するか市販のコネクター付きケーブルを購入する必要があります。
一通りJBLの視聴を終えた後Codaの時間になります
CODA AUDIO APS-Pro-D アレイアブル・ポイントソース・スピーカー(キャビネットアングル10°)2本とAPS-Pro-Sアレイアブル・ポイントソース・スピーカー(キャビネットアングル30°)1本 18インチダブルのサブウーファーU4x2本の組み合わせ。
「アレイアブル・ポイントソース」となかなか聞き慣れないシステムですがポイントソースなのでキャビネットアングルがその指向角をおおむね表しています、
今回上2段が10°その下に30°の一台の組み合わせ、会場内を動き回って聞きましたが、ラインアレイとはまた違ったカバーエリアで、10°の2台が向いている後方によく届いていました、これはチューニングで狙っていた設定で、ニアフィールドのAPS-Pro-S30°を下げていたそうです。
18インチダブルのウーファーの2段の低域は800名キャパの会場ではあまりある音量を感じられました。
いずれも試聴会定番音源「Jennifer Warnes “The Hunter”」「Toto “I will Remember”」「Cris Jones “No Sanctuary Here」など、どの曲も自分でスピーカー調整がうまく行ったか
確認するためにかけていて聞き慣れた音源ですが、その曲の開始から何秒の何を聞いてリファレンスにしているのかを再確認が必要かもしれません
著作権の関係がありますので、録音した音はこの場でお聞かせすることはできませんが、周波数分布のスペクトルグラフを表示しますので参考になるかと思います。
左から順に、
録音はiPhone16Pro、マイクはShure MV88+ ソフトウエアはMOTIV Video
さて、スピーカー視聴の後は、Shureの新システムコンセプト「WMAS.Wireless Multichannel Audio System」のセミナーに続きます。
このWMAS(ダブルマス)はワイヤレスマイク、イヤーモニターにおいて、ワイドバンドを使用してマルチチャンネル伝送のことで、特定の変調方式・伝送方式・双方向通信・キャリア1波の幅などや、その使うチャンネル数の規定があるものではありません。
ただし、ワイドバンドでのマルチチャンネル伝送は現行の国内電波法では認可されていませんのでまだ使用することはできませんが、近い将来認可に向けての技術基準の策定が進められています。
現場国内ではまだ使用できませんが、シュアーから1システム、ゼンハイザーから1システム発表されています。
Shureではデジタルワイヤレス・インイヤーシステムとしてAXTデジタルPSM インイヤーモニターシステムで、こちらはナローバンドモードとWMASモードの切り替えができる製品で、WMASモードはファームウエアで封印されており認可されたらファームウェア更新でWMASモードが使えるようになるとのことです
800KHzの帯域幅の中でステレオ4chを伝送することができるシステムです
一方ゼンハイザーのシステム「スペクテラ」は1システムでワイヤレスマイクとイヤーモニターの両方を伝送する双方向通信となっています。1台のベルトパックでインアウト使える点に利便性がありますが、6M Hzの帯域幅を使用しますのでシュアーに比較すると広い帯域を消費します。
このように、WMAS規格では大まかな定義しが表現されていませんので、各社の設計思想によりシュアーのイヤーモニターシステムやゼンハイザーの双方向通信のシステムのように違いが現れています。
ShureのAXTデジタルPSMは従来のイヤモニシステムと同じように、1Uの送信機、1Uの8ポートアンテナコンバイナーAD8C、2way パッシブコンバイナーAD221とアンテナ、ベルトパックで構成されています。
送信機は4ch入力タイプのADTQと2ch入力のADTDの2種類、特徴的なのは、内蔵こんばいなーも利用できる点で(この場合出力が20mWに制限されるので注意が必要)アンテナをたくさん立てられない場合に活用できるモードです。入力はアナログおよびデジタルAES3,AES67,DANTEに対応、ボディパック受信機ADXR-Digital PSMはRF品質と受信範囲向上を実現する「トゥルー・デジタル・ダイバシティ」搭載、また、ADXRパラメーターをリアルタイムで制御できるShowLinkにより送受信チャンネルの変更が送信機側で設定するだけで受信機に変更がリアルタイムに反映されます。
また、ワイヤレスワークベンチでログを取ることで、リハーサルや本番中のトラブル箇所の確認に役立ちます。
周波数帯域は470-636MHzのG56J と606-714MHzのK56の2機種となっています。
今回のトピックは
展示されていた機材の中でいくつか気になったものを紹介してみましょう
設備音響で役立ちそうなJBLControl 400 Seriesです、ケーブルが上面・側面どちらからもでも工具不要で引き出せる機構、幅広い天井板厚に対応可能な留め具、さらにLPモデルはロープロファイルで天井上の空間が狭い場所に適しています。同軸2wayモデルの他8インチのサブウーファーもラインナップされていて音質にこだわるクライアント様にも満足いただけるでしょう。
Danteを使っているカンパニーさんに使って欲しいのが、Nixer社のDanteポータブルモニターPD Dante、ダンテネットワークに挿すだけでどのチャンネルに音が載っているかを確認することができ、さらにヘッドホンモニターで音の確認もできるコンパクトな機器ですトラブル回避と回線確認に最適では無いでしょうか?
「今週の『週刊ProAudioニュース増刊号』、いかがでしたでしょうか?
JBLのSRXシリーズ、Shure WMAS IEMシステムなど気になる機材についてもコメントして下さい。チャンネル登録と高評価もよろしくお願いします。それではまた来週、音の現場でお会いしましょう!」